2007年07月25日

インプラント治療学

現在インプラント治療学における世界的な潮流には3つの大きな流れがあります。1つは近代インプラント発祥の地、スウェーデンを中心とした北欧のエビデンスに基づくインプラント治療。2つめはアメリカを中心とした北米の審美に重点をおいたインプラント治療。3つ目がドイツを中心としたヨーロッパの伝統的なインプラント治療に分けることが出来ると思います。ドイツでの近代インプラント治療の発展はD.G.Z.I(ドイツインプラント学会)に所属する臨床医の手により行われてきたそうです。
今後日本は長寿社会に入り「噛む」ことの重要さをもっと理解し健全な歯を保たなくてはならないと思います。理想は生の自分の歯ですが生活の変化や食事の変化に伴い、現在のところ自分の歯を保てる環境は無いに等しいのです。「あの人に勧められたから」「彼もやっているから」というような簡単な気持ちでインプラント治療を行うのはやめましょう。逆に「危険」「値段が高い」「リスク」といった先入観だけでインプラントを避けることも良いとは思えません。正しい情報を持つようにしてください。
その為には専門家である歯科医師や歯科衛生士から十分な情報を受け、自分自身の要求は本当は何であるのかを把握したうえで自分で選択することが大切です。また、一回の治療時間は30~120分くらいが一般的で、インプラント治療の本数にもよりますが治療期間は大まかに見て2~4ヶ月くらいです。歯を抜く場合と同様の手術が必要で全身疾患、心臓病や糖尿病、妊娠中、また、インプラントを埋め込む場所(顎)の骨が少ない場合など、場合によって治療出来ない場合もあるそうです。
すべて自費(保険外)診療になり、決して安くはないインプラント治療、人任せにはせず、自分自身で決断しましょう。インプラント治療前に先生に聞く事柄としては「使用されるインプラントの素材や詳細 」「埋め込み手術時、手術後のリスクや事故の可能性」「インプラント治療を行うことのメリットやデメリット注意点」「治療期間」「費用」不明な点があれば、十分納得するまできちんと説明を求めましょう。高価なお金を払うのです、歯科医と十分話し合い納得したうえで治療を行うことをお勧めしたいと思います。



Posted by 健太 at 15:51

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